顔の中でも特に、多くの人がコンプレックスに感じることして「バランス問題」がある。左右のバランス、大きさのバランスなど、ひとそれぞれに何か悩みを持っていることだろう。この記事では、その中でも特に「離れ目」について、その基準や解消方法について調べてみた。離れ目や目のバランスでコンプレックスを感じているという人には、ぜひ読んでみてほしい。
私はどうなの?寄り目、離れ目の基準
他人と会った時に、まず目に入る顔。ここ2、3年はマスク生活が定着してきたため、その中でも特に、マスクから出ている「目元」を見ることが多くなったように思う。私たちは無意識のうちに顔の特徴をてがかりに、その人の性格を想像していると言われている。特に目元はその人の顔を識別する上で重要な要素の一つと言えるだろう。
ケサランバラサン株式会社が行った「パーツ悩みに関する意識調査」によると、女性の83.2%が「自分の顔のパーツにコンプレックスがある」と答えている。中でも「目に悩みやコンプレックスがある」と回答した女性は44.5%にものぼっている。16歳から25歳の女性を対象に行った、別の調査でも、80.1%の女性が「顔」にコンプレックスがあると回答し、その中でも「目」と答えた女性の割合は55%にものぼった。そして何がコンプレックスなのか、という問いに対しては「バランス」という回答が最も大きくなっていたのである。
美しい目のバランスは、目の幅を1としたときに顔の幅が5であること、目と目の幅が1であること。つまり顔の幅に対して、目が5個分均等に並ぶ、ということが基準になっている。日本人の一般的な目の大きさで言うと、目と目の間は32~35mm程度までが平均と言われている。38mmを超えると離れ目、30mmを切ると寄り目というのが基準だ。ただ、顔や目の大きさは人によって違うため、数字についてはあくまでも目安であり、一番のポイントは顔幅に対する目の位置のバランスということになるのだろう。前述の調査の結果を考えるならば、目のバランスが悪い、基準と違う、ということは、大きな悩みにつながることだと想像することができる。
ひどい離れ目の基準って何?解消方は?
前述したように、離れ目の基準は基本的にはバランスだが、目安としては38mm以上ということになる。40mm以上になると、実際に気になって悩んでいる方が多い印象だ。
人の顔を「求心顔」という顔の中心にパーツが寄り気味のタイプと、「遠心顔」という逆のタイプに分ける方法がある。離れ目というのは、遠心顔に分類される。ということは、離れ目だと悩んでいる人は、逆に求心顔を意識したメイクや髪型で解消できるのではないか。「メイクは錯覚、錯視の利用」だとコスメのプロの方もブログで言っていた。では錯覚、錯視を利用しない手はない。
ひどい離れ目の解消メイクってどうやるの?
求心顔、つまり顔の中心を意識したメイクには7つのポイントがある。明暗をうまく取り入れ顔に立体感を出すことと、顔の隙間を埋めていくことが重要な点と言える。では、一つずつ見ていこう。
アイカラー
求心顔メイクでは、アイカラーに明るい色を選び、眉の下まで広げて入れるということが必要だ。遠心顔は、顔の中心側に間があることで顔が広く、寂しげな顔に見えてしまうという特徴がある。アイカラーによって、目と眉の間を狭く見せることで顔の間を減らすことがここでのポイントである。
アイライン
アイラインは目頭までしっかり意識して入れることが重要だ。通常アイラインは目を大きく見せるために、目尻側を強調して書くことが多いと思うが、求心顔メイクにするためには、目頭の方を意識して書くようにするのがいい。ちなみに、目尻側は目の横幅を超えたり、大きく跳ね上げたりしないようにする。
アイシャドウ
アイシャドウも、アイラインと同じように目頭側を濃く入れるのがポイントだ。初めに薄めの色のアイシャドウを目尻側から内側に向かってなじませたら、次に濃いめのアイシャドウを目頭側から外側にむかってぼかして入れるようにする。このやり方をすることで自然に目頭側が濃くなるように仕上がる。
まつげ
まつげはしっかりとあげる。離れ目に代表される遠心顔は、顔の中に間があることで、寂しげな印象に見えることがある。まつげはしっかりと上げていおう。さらにマスカラを縦方向にして、目頭までしっかり色をいれることで、顔の中心に目を向け、寂しげな印象をなくしていくことが狙いだ。
チークとノーズシャドウ
チークとノーズシャドウはやはり顔の中心に陰影をつけることを意識する。チークは頬の内側から外側に向かってなじませる。もっとも濃くなる場所が、黒目の内側にくるようにしよう。ノーズシャドウは薄いブラウンをアイホールの半分ぐらいから始め、鼻筋にかけて、薬指でなじませながら影をつくるようにする。顔の中心に立体感をもたらすのが狙いだ。
まゆげ
眉毛を描くときには、眉間を離しすぎないように描くのが大事だ。眉間が開いていると、パーツが外側に広がって見えてしまうだけでなく、年齢よりも老けて見える。パウダーで眉毛全体を整えたら、アイブロウペンシルを使って眉底をフラットな形に描くようにする。最後に眉頭にジェル状のマスカラをのせると、顔の間を感じにくいバランスのとれたメイクになる。
リップ
唇は顔の中心に位置しているので、そこまで意識する必要はないが、マスクを外したときに寂しげな顔に見えないよう、ブラシを使って1mm程度、オーバーライン気味に描くのがポイントだ。
ひどい離れ目の解消法、メイク以外では?
メイク以外でも離れ目を感じさせない「錯視」を最大限利用する方法がある。学生さんなどで、普段のメイクが難しい場合、まずはここから試してみて欲しい。それは髪型、そして最終兵器とも言えるメガネの利用だ。
おすすめの髪型
髪型では、特に前髪に注意することが大切だ。額が大きく出るような前髪は目の位置も強調される上に、顔の間も広く見えてしまう。逆にパッツンと切った前髪も、顔の幅を強調し、目の位置がはっきりと分かるようになるのでおすすめ出来ない。おすすめは前髪に分け目を作り、自然に流してサイドの髪につなげることだ。なお、分け目はどちらかの目の、黒目の外側に作ると離れ目を感じさせないバランスとなる。
メガネの利用
メガネは、目の位置をわかりにくくさせるための最終兵器とも言える。特に、目と目の間をつなぐブリッジと呼ばれる部分が太めになっている物を選ぶのが正解。そして太め、大きめのフレームのメガネを選ぶことで、顔のパーツを相対的に小さく、中央に寄せて見せることができる。
気持ち悪いとまで言われる離れ目。モテるって本当?
インターネット上にあふれる離れ目に関する悩みを見ると、心が痛くなるようなものもある。
「学校でのあだ名はエイです。キモいと言われ続け、とうとう学校を休んでしまいました。」
「この間、目が離れてて魚みたいと言われました」
などなど。しかし他人の評価というのはあてにならないものだ。羨望の裏返しとも言えることだからだ。事実、離れ目と言われる顔立ちの人でも、人気の俳優さん、女優さんもたくさんいる。例えば、吉高由里子さんや宮崎あおいさん、男性で言えば綾野剛さんや松田龍平さんなどもこのタイプだ。
人間の顔立ちが、求心顔と遠心顔に分けられることは前述の通りだ。求心顔はハッキリとした顔立ちで、知的でクールな印象を与える傾向があると言われている。逆に、遠心顔は幼くみえることがあり、柔らかく穏やかな印象を与えたり、ミステリアスな雰囲気に見える傾向があるようだ。そんな遠心顔、離れ目さんの魅力を詳しくみていこう。
離れ目さんの魅力1 穏やかさ
離れ目の顔は、顔の横幅が広く見えることから、どちらかと言うと幼く童顔に見えることがある。小動物や赤ちゃんの顔のバランスと同じことが言える。赤ちゃんを考えればわかるが、多くの人がその顔をみただけで、かわいらしい、守るべき存在と感じることだろう。たとえ大人であっても離れ目にはそういう効果もあるのだと知ってほしい。女優さんならば、永作博美さんがいい例だ。大人っぽさの中にあどけなさや幼さが見え隠れして、年齢不詳の独特な魅力を醸し出している。
離れ目さんの魅力2 妖艶さ
離れ目の人の中には、爬虫類にもたとえられるような妖艶な印象を与える人もいる。涼しげな目元に色気がにじみ、何を考えているのか分からないようなミステリアスな印象だ。心の中で何を考えていてもいい。そのように見える顔立ちだ、というだけの話だ。女優で言えば安藤サクラさん、俳優で言えば綾野剛さんなどはこのタイプと言えるだろう。
離れ目さんの魅力3 笑顔の破壊力
離れ目さんの魅力の一番は、普段の顔と笑顔の時のギャップとも言える。普段の顔はクールだったり、ミステリアスだったりと言われることが多いが、ひとたび笑顔を見せると印象ががらっと変わる。想像してほしい。赤ちゃんがにこっと笑う瞬間、吉高由里子さんがパッと笑顔を見せる瞬間、そして綾野剛さんがこちらに笑顔を向ける瞬間を。考えただけで胸がキュンキュンしてこないだろうか。離れ目であることを気にしている人の究極の解消法は、なによりもたくさん笑うことなのではないだろうか。
まとめ 離れ目の基準、そして解消方法は?
この記事では、寄り目、離れ目と言われる基準とその解消方法について調査をしてみた。いかがだっただろうか。結論として挙げられるポイントは以下の3つだ。
- 離れ目の基準は、数字で表されるものはあるものの、それはあくまでも目安。基本的にはバランスの問題である、ということ。
- どうしても気になる場合はメイクや髪型で感じさせにくくする方法がある、ということ。
- そのままの顔立ちで十分戦える魅力がある。まずは笑顔を見せていこう、ということ。
離れ目で悩んでいる方がいるとするならば、自分の顔の魅力を顔全体でとらえてほしい。気にするな、と言えることではないかもしれない。だが、もし自信がなければ、メイクや髪型で少しずつフォローしながら、何よりも笑顔で過ごせるようにして欲しいと願っている。